
太古の樹木の樹液が固まり化石の1種として現代まで残ったアンバーは、厳密にはパワーストーンではありません。
しかし、太古の力を秘めた特別な物として、古来より世界各国で大切にされてきた存在です。
アンバーには「生命のエネルギー循環をスムーズにする力」「ストレスを緩和する力」「金運アップ」のパワーがあるとされています。
この記事では、アンバー(琥珀)について、その意味と歴史、浄化方法や組み合わせの相性が良い石まで詳しくご紹介します。
アンバー/琥珀(Amber)とは
アンバー(琥珀)とは、太古の樹木から流れ出た樹液が固まり地中や海中で化石になったものです。
その中にはまれに樹液を吸おうとしてそのまま閉じ込められた古代の虫の姿が見られます。アンバーというと、透明感のある黄色を思い浮かべる方が多いと思いますが、中には美しい青色や緑、赤色をした希少なものがあります。
色の違いは樹液が固まる際に紛れ込んだ物質が長い年月をかけて変化したものだとか、琥珀そのものが変化しただとか、様々な憶測はありますが解明には至っていません。
そして意外なことですが、そもそもなぜアンバーの元となった樹液が、木から流れ出たのかも解明されていません。
さらに、アンバーに閉じ込められている虫についての研究が現在でも進められています。
様々な太古の出来事のヒントを持って私たち人類の前に現れたアンバーですが、その美しさと地球の歴史が詰まった神秘的な姿は、はるか昔から私たちを魅了してやみません。
ストーンデータ
パワーストーンの名前 | アンバー/琥珀(Amber) |
和名 | 琥珀(こはく) |
運気 | 金運、対人運 |
意味・宝石言葉 | 抱擁、長寿、大きな愛、帝王 |
誕生石 | 11月7日の誕生石 |
色 | 主にクリアイエロー、グリーン、ブルー、レッドも |
原産地 | アメリカ、リトアニア、ポモージェ、東プロイセン |
こんな方におすすめ
アンバーには主に「心身のエネルギー循環」「ストレスの緩和」「金運を上げる」という意味があります。
次に当てはまるような場合には、アンパーを身につけてみるといいでしょう。
- 心身のエネルギーの活性化をはかりたい人
- 精神の安定を望んでいる人
- 生きることの喜びを見つけたい人
- 自己肯定したい人
- ストレスで弱っている人
- 不快症状を軽減したい人
- 円滑な人間関係を求めている人
- 緊張をほぐしたい人
- あがり症を直したい人
- 金運を上げたい人
- 本番や勝負事に強くなりたい人
- 余計に費やしているエネルギーの消費を抑えたい人
- 子宝に恵まれたい人
アンバー/琥珀の持つ効果・意味
アンバーは主に、「心身のエネルギー循環」「ストレスの緩和」「金運を上げる」この3つの意味があります。
まず、心身のエネルギー循環についてですが、アンバーの持つ明るさと高ぶった気持ちを落ち着けるパワーがエネルギーの滞りや乱れを直し正常に流れるようにしてくれます。
エネルギーの流れは心身の全ての調子に関わることで、これが乱れると毒素やマイナスのエネルギーが身体に溜まってしまい、自律神経が乱れ身体がだるくなったり精神的な不調も起こってしまいます。
アンバーはこの流れを正し、さらに必要なだけのエネルギーで心身の調子を上手に整えることを伝えてくれます。
余分な力を使わずに済むことで、今まで以上に物事をスムーズに進められたり、余計なストレスなどを抱え込まずに済むようになるでしょう。
また、アンバーは樹液の化石なので"木"と深い関係にある石です。木といえば、マイナスイオンを発生させてくれる森が思い浮かびますね。
アンバーも、木が二酸化炭素を吸って酸素を出してくれるように、マイナスのエネルギーを吸収し清浄なエネルギーを放出してくれます。
そのため、アンバーはストレスの緩和にとても良い効果を持つ石と言われているのです。
また、アンバーはストレスの緩和の他にも、緊張感も緩和してくれるパワーがあると言われています。
受験や仕事の大切な場面など、どうしても緊張してしまう場面があるときにはアンバーを持ってみてください。
きっと、緊張して張りつめていた心が軽やかになり、いつも通りの自分らしさを出せるはずです。
さらに、子宝を授ける、出産の緊張をほぐすということで、出産のお守りとしても古来より人々に崇められてきました。
そして、アンバーのその黄金の色が金運を呼び寄せると言われています。
金運アップのお守りとしてストラップなどでお財布に付けてみてはいかがでしょうか?
アンバー/琥珀の歴史・言い伝え
アンバーはバルト海の海岸に流れ着いたものが古代ギリシャ人によって発見されました。
古代ギリシャ人はアンバーの輝く黄金色を見て、「バルト海の向こうに沈んだ太陽が、海底で固まってできたものだ。」と思ったようです。
また、アンバー同士をこすると周囲の埃が集まってくることにも気が付き、その不思議な力を「エレクトロン」と名付けました。
これは静電気のことです。アンバーの和名である琥珀とは中国で生まれた言葉で、中国では「虎魄」と書きました。
この漢字が表す通り、古代中国では虎の魂が地中で結晶化したものと考えられていました。
そして、アンバーの名前の由来は、アラビア語で「竜涎香(りゅうぜんこう)」を表すanberからきています。
竜涎香とは、マッコウクジラの腸内で作られる松脂状の物質のことです。
この竜涎香は、火をつけると最高級のお香とされる「麝香(じゃこう)」に似た香りがすることから、竜涎香も非常に高価なお香として珍重されています。
竜涎香はマッコウクジラが死んで腐敗したあと、腸内から出てきて海面を漂い、砂浜に偶然流れ着くものなので非常に珍しいもので、1948年には金の8倍もの値段がついたこともあるほどです。
さて、それではなぜ、そんな竜涎香がアンバーの語源になっているかというと、実はアンバーも燃やすと良い香りがするからです。
そして、アンバーを燃やすと最初は少しずつちょろちょろと燃えますがある程度燃えると突然激しく燃えだします。
その様子を見た昔の人は、アンバーにはとてつもないエネルギーがあると信じたのでした。
アンバーは世界中でその輝く黄金色や、良い香りを発する、静電気を起こす性質が神秘的なものとして人々に大切にされてきたのです。
アンバー/琥珀の浄化方法
アンバーは非常に硬度が低く、デリケートなもののため、以下の浄化方法がおすすめです。
- 水晶のチップの乗せる
- セージをいぶした煙にくぐらせる
- 月の光に当てる
- 流水ですすぐ
逆に、変質や変色の恐れがあるため、以下の方法は避けた方がよいでしょう。
- 水晶のクラスターに乗せる
- 太陽の光に当てる
アンバー/琥珀と相性の良い組み合わせ
パワーストーンの組み合わせ | 効果 |
アンバー×レッドアゲート | 子宝運アップのお守り |
アンバー×タイガーアイ | 金運、仕事運アップのお守り |
アンバー×シトリン | 金運アップ、ストレスの緩和 |
アンバー×アクアマリン | マイナスのエネルギーを浄化する |
アンバー×ガーネット | 免疫力アップ |
アンバー×スモーキークォーツ | 心身の調子を整え、崩れにくくする |
アンバー×フローライト | 勉強運アップ、緊張をほぐす、試験のお守り |