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インペリアルトパーズは、赤みを帯びたゴールデンカラーが特徴のトパーズの最高峰です。

一般的なブルートパーズやホワイトトパーズとはどんな違いがあるのでしょう。特徴や歴史、鉱物学などもあわせてご案内していきます。

インペリアルトパーズ(Imperial Topaz)とは

インペリアルトパーズの特徴

インペリアルトパーズは、シェリー酒色といわれる赤みのゴールデンカラーやオレンジ、コニャックカラーの水酸基タイプ(後述します)のトパーズです。

ブラジルの一部とパキスタンで産出されます。赤い色が強いものほど希少で評価が高くなります。

ブルー系や透明のトパーズは、長時間光にさらすと退色してしまうのに対し、インペリアルトパーズは色あせることはないといわれています。

硬度は8です。ルビー・サファイアなどのコランダムに次ぐ硬度がありますが、劈開性があるため、軽い衝撃でも特定の方向から力が加わると、内部にひびが入ったり、割れたりすることがあります。

鉱物学で見るインペリアルトパーズ

主に花崗岩ペグマタイト中に見られる鉱物です。水酸基タイプ(OHタイプ)とフッ素タイプが(Fタイプ)あり、どちらの成分に傾いているかでタイプが分けられます。

水酸基タイプがインペリアルトパーズです。水酸基タイプはフッ素タイプよりも高い屈折率です。結晶は、細長くすらりとした形をしています。

ちなみに、比較的目にする機会の多いブルートパーズは、フッ素タイプです。無色や淡色のトパーズを熱処理して濃いアクアブルーに発色させます。

熱処理で発色させたものも、分類は天然トパーズに分類されます。このフッ素タイプトパーズの結晶は、比較的大きいものもあり、ずんぐりとしています。

  • 分類:斜方晶系 珪酸塩鉱物
  • 化学組成式:Al₂SiO₄(F,OH)₂
  • 硬度:8
  • 条痕:白
  • 光沢:ガラス光沢
  • 劈開:一方向に完全
  • 屈折率:1.629~1.637 (フッ素タイプは1.609~1.617)
  • 比重:3.49~3.53 (フッ素タイプは3.53~3.57)

 

ストーンデータ

パワーストーンの名前 インペリアルトパーズ(Imperial Topaz
和名 黄玉(おうぎょく)
運気 愛情運、出会い運、対人運、幸運
意味・宝石言葉 前進、気づき、品格、友愛、権威
誕生石 11
イエロー、オレンジ、ピンク、ゴールド
原産地 ブラジル、パキスタン、ロシア

 

こんな方におすすめ

  • 何かをみつけたい人や、生きる目的が見つからない、運命の恋人に出会えないといった人
  • 幸せを探している人
  • 愛情を与えたい人
  • 悩み多く、沈んだ気持ちでいる人
  • 前に進みたい人
  • より高みに登ろうとしている人

インペリアルトパーズの持つ効果・意味

マイナスの気持ちを払い、幸運を引きよせてくれる

恋人がほしい人には恋愛運を、より高みに登れるようにパワーを与えてくれます。

イライラしたり、落ち着かなかったり、沈んだ気持ちになっていても、インペリアルトパーズの幸せのオーラで、マイナスの気を吹き飛ばし、幸せを引きよせてくれます。

必要としているものを探し出すサポート

トパーズの語源の一つは、ギリシャで「探し求める」を意味する「topazons」と呼ばれていた島で産出されたことによります。

実際に産出されたのはペリドットでありましたが、語源にあるように「探し求める力」がとても強く、探しものを見つけるサポートをしてくれます。

それは人生の目標であったり、運命の恋人であったり、生きがいであったり。 物理的にものをなくしたときにも、見つけやすくなるといわれています。

感謝と自愛、友愛

インペリアルトパーズの持つ優雅なエネルギーに包まれていると、生きていることへの感謝の気持ちがわき、、自分自身を愛する喜びを知るようになります。

そうなることで他者への友愛やいたわりの気持ちが生まれ、よりいっそう幸運を呼び込みことにつながって行きます。

前進、背中を押してくれる

怒りやネガティブな感情、緊張やストレス、疲労をやわらげて精神を安定に導き、勇気と自信を与え、洞察力を高めてくれます。

やみくもに前に進む力になるのではなく、前に進むための気持ちの土台をプラスの方向に導いてから、背中をしっかりと押してくれるのです。

インペリアルトパーズの歴史・言い伝え

トパーズには、黄褐色・橙色・ピンク系、無色・青色系などの豊富なカラーバリエーションがあります。もともとは、単にトパーズの名で呼ばれていました。

トパーズ自体の歴史は古く、聖書にも登場しています。

ペリドットと誤認されていた時代もありますし、黄褐色の石はすべてトパーズであるとされた時代もありました。

また、ダイヤモンドとされていた大きな結晶が、現代になってから無色透明のトパーズであったと判明したりなど、化学も科学も進んでいない時代のエピソードは数多くあります。

トパーズに「インペリアル」の名が冠せられたのは、19世紀に入ってからのことです。

一説によると、当時の商人たちの間でアメジストを加熱処理してイエローやブラウン系に発色させたものをトパーズと偽称し、黄水晶をシトリントパーズの名で流通させるなどの横行がありました。

これに対し、産出国であるブラジルが国を挙げて抗議し、本物のトパーズを区別して「インペリアルトパーズ」の名にしたというものです。当時のブラジル皇帝ドン・ペドロの時代です。

ほかの説もあります。ブラジルから来たシェリーカラーのトパーズが、ロシア帝国の最盛期に皇后を飾るために使われたことから「インペリアルトパーズ」の名がつけられたという説や、ロシアのウラル山脈から産出されたトパーズを所有できるのはロシア皇帝とそのファミリーだけということから「インペリアルトパーズ」とよばれるようになったという説もあります。

インペリアルトパーズは、ブラジルのオーロ・プレート付近で産出される水シェリーカラーの酸基タイプのみとされていました。

赤みの黄色や橙系、ピンクがかったオレンジのシェリーカラーまでがカラーバリエーションだったインペリアルトパーズに、新たな色のトパーズが登場しました。

1972年にパキスタンで産出されたピンクトパーズです。トパーズファンやコレクターにとって、とてつもないサプライズでした。

現代では、ブラウン系のトパーズを熱処理してピンクに発色させたものも流通しています。天然非加熱のピンク系インペリアルトパーズはごくごく稀です。

2004年からは、水酸基タイプのものはオーロ・プレート以外で産出したトパーズも、異なるカラーのトパーズも、インペリアルトパーズに分類して良いことになりました。

トパーズ自体は聖書にも登場するほど歴史の古いストーンですが、インペリアルトパーズは比較的歴史の浅い新しいストーンなのです。

インペリアルトパーズの浄化方法

太陽光以外の浄化法を

水酸基タイプであるインペリアルトパーズは、フッ素タイプのトパーズと違い太陽光による褪色がないとされていますが、ピンク系のトパーズの中には、水酸基ではなく薄いブラウンのフッ素タイプトパーズを熱処理で発色させたものもあります。

インペリアルカラーのトパーズであっても、フッ素タイプの場合は退色してしまいますので、念のため太陽光での浄化は避けることをおすすめします。

とはいえ、古代エジプトや古代ローマ時代から「太陽神の象徴」」「太陽の石」とされてきたストーンですし、お酒の色に例えられるインペリアルトパーズの色は、朝焼けのピンクや夕焼けのオレンジ、天高く昇る黄金、燃えさかる赤など太陽の色とも同じです。

縁(えにし)のある太陽だからこそ、太陽光で浄化したいと思う方もいるのではないでしょうか。

どうしても、という場合は、紫外線が弱まった季節を選んで、日の光にあてる時間を1時間程度にしましょう。

基本的には 下記のどの方法でも大丈夫。手間やお好みで。

インペリアルトパーズは、衝撃に弱い方向がありますが、硬度が高く、疵の付きにくい強いストーンです。

ターコイズやラピスラズリのように水に弱いということもありませんし、塩や土中での浄化でも変質することはありません。

費用面では、流水による浄化が、手間からいえば水晶クラスターと水晶さざれでの浄化が簡単です。

身につける前にもぜひ、浄化を

インペリアルトパーズに限らず、ストーンは持っているパワーを与えてくれると同時に、念や疲れも引き受けてくれています。

手元に来るまでには多くの人の手に渡っています。採掘した人、研磨した人、加工した人、運んだ人、流通に関わる人…。

そんな時にさえ、石のパワーが封じられているということはありません。

縁あって手にしたストーンを身につける前に、そのストーンがあなたの手元に来るまでに引き受けた念や疲れを浄化してあげましょう。

物理的な汚れを流水で流し、きれいな布で丁寧に拭きます。そのあとに、お好みの方法で浄化しましょう。

インペリアルトパーズと相性の良い組み合わせ

パワーストーンの組み合わせ 効果
インペリアルトパーズとパール 感情の波を調整し、心を穏やかに保ちます。品位と魅力を高めてくれます。
インペリアルトパーズとペリドット 他人への嫉妬、誤解などを拭い去り、。身近な人間関係を愛情深いものにします。
インペリアルトパーズとダイヤモンド 強力な光とパワーでマイナスオーラを一掃します。幸せの引きよせ効果が高まります。

 

 

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