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マラカイト(Malachite)

古くから多くの伝承に名前の散見されるマラカイトは、装飾品だけでなく顔料としても使われ、人々にとって身近でありながら同時に尊ばれてきたパワーストーンです。

直線や曲線の入り混じった独特な縞模様が濃淡に浮かぶ鮮烈なグリーンカラーは非常に印象深く、見る者を魅了してやみません。

ここでは、マラカイトの効果や歴史、おすすめの使用法、適した浄化方法などをまとめてご紹介します。

マラカイト(Malachite)とは

マラカイトは「孔雀石(くじゃくいし」の和名を持つ、夏の鮮やかな木々を思わせる緑色の美しいストーンです。

植物が光合成をするように、持ち主のマイナスエネルギーを吸収し清らかなものへと変えてくれます。

高いヒーリング効果を持つほか、洞察力や直感力を高めて危険を回避する魔除けの力にも長けています。

また先見の明をもたらし、ビジネスや人間関係、恋愛においても未来のビジョンを明確にします。

森林を思わせるグリーンカラーに浮かんだ縞模様は、それ自体に厄除けのパワーがあります。これは、縞模様が動物の鋭い目のように見えるためです。アゲートの類にも共通しています。

柔らかい石のため衝撃に弱く加工が困難ですが、現代でもトロフィーに使用されているなど、今も昔も広く愛されている鉱石です。

マラカイトの特徴

エネルギー的な特徴としては、他者からか自身の内側からかを問わず毒素を吸収しやすいため、癒しや浄化の力には長けていますが、石の内部に負のオーラを溜め込みやすくなります。そのため、こまめな浄化が重要です。

直感力や本質を見抜く力、正確な洞察力を高めると言われ、持ち主に先を見据える感性を与えます。

また、危険を察知した時には砕けてそれを知らせるとも言われていました。

外見は、深く鮮やかなグリーンに浮かんだ曲線や直線の縞模様が幻想的な輝きを放っています。

色濃く浮かぶもの、淡くうっすらと見えるもののコントラストが美しく、いつまで見ていても飽きが来ない素晴らしいストーンです。

鉱物学で見るマラカイト

銅の二次鉱物であり、化学組成はCu2[(OH)2 | CO3]、つまり炭酸水酸化銅です。成分としては、実は十円玉など銅製品にできる緑青と同じです。

銅鉱石が待機中の二酸化炭素や地下水によって風化し、その銅化合物が凝集したものとして生成され、皮膜や粉末など様々な形態で産出し、多種多様な模様を見せます。

比重はかなり軽く、モース硬度も平均3.9程度とたいへん柔らかい鉱石です。結晶系は単斜晶系です。

ストーンデータ

パワーストーンの名前 マラカイト(Malachite
和名 孔雀石(くじゃくいし)
運気 魔除け・厄除け、仕事運、対人関係運、恋愛運、ヒーリング・リラックス
意味・宝石言葉 危険を伴う愛情、病魔の退散、子の保護、再会、繁栄、恋の成就、洞察、浄化
誕生石 6月25日、12
緑色(濃淡の模様あり)
原産地 コンゴ、ロシア、アメリカ、ザンビア、ナミビア、中国、ザイール、ルーマニア、メキシコ、オーストラリア

 

こんな方におすすめ

マラカイトは心身の癒しを求めている人にはぴったりの高いヒーリング効果を持つパワーストーンです。毒素を吸収してくれますが、石の内部に溜め込んでしまいます。

人間関係のトラブルに困っていたり、不穏な気配を感じていたり、すでに困難に直面している人にもおすすめです。

邪気を跳ね返すパワーがあるため、負のオーラそのものを遠ざけ事態の解決へと促します。

先のビジョンが見えずに惑っている人には、良い道しるべになってくれるでしょう。真実を見抜き、自他の状況や本質を見極める客観的な洞察力を与えます。

行き詰まりを感じた時や、本当にこの選択で良いのか迷ったときにマラカイトはそっと後押しをしてくれます。

心身を安定させ、正しいものを見る眼力をもたらすことで、逆境からチャンスへと至る契機を作り出します。

また、悪夢を取り払って安眠をもたらし、体力の回復をサポートしてくれるため、不眠に悩んでいる人にもおすすめです。疲れやすいときのスタミナ不足解消にもつながるでしょう。

マラカイトの持つ効果・意味

ここではいくつかの項目に分けて、マラカイトが持つ意味や効果を解説します。ここまでご紹介したもののまとめとして、改めて確認してみましょう。

毒素を取り除いて心身を癒す

マラカイトは負のエネルギーを吸収し、持ち主のオーラを清潔で安定した状態に保ちます。

眠る時にも邪気や悪夢を防ぐため、安眠を促して体力の根本的な回復を助けます。

精神や情緒を安定させ、ストレスの少ない状態に導きます。

また、心身の毒を除去して健康的な生活の素地を作りだすため、スタミナ不足の解消効果も見込めます。

負のオーラやネガティブなエネルギーを祓い、悪意から守る

マラカイトには邪な意思や圧力から持ち主を守り、そういった負の感情を元凶ごと遠ざけるはたらきがあります。

例えばビジネスや恋愛の目標へと向かっている最中、邪魔をする外敵とそもそも接触しないようにするイメージです。そうして成就をサポートするのがマラカイトの特性です。

この効果はマラカイトの縞模様が強く影響しているため、魔除けとして用いたい場合は模様の明瞭なものを選ぶようにしましょう。

また、子の保護という石言葉がある通り、古くから赤ちゃんや子どものお守りとしても重宝されてきました。

小さい子どもがいる人は、キーホルダーなどにして持たせてあげると良いかもしれません。

洞察力を高め、より良い未来へと導く

マラカイトは冷静な洞察力、直感力をブーストしてくれます。

先見の明とも言える研ぎ澄まされた感性を持ち主にもたらし、危険の回避や、正しい選択へと案内してくれます。

現実における自分の立ち位置や周囲の状況をしっかりと見極めさせ、困難の中にあっても逆転のチャンスを掴む手助けをしてくれるでしょう。

状況を読んで立ち回ることが重要なビジネスシーンや、何かグループで作り上げるプロジェクトなど、この力が役に立つ場面は多くあります。

安全で着実な歩みのためにも、マラカイトは重要な役割を果たします。

マラカイトの歴史・言い伝え

マラカイトは古くから装飾品などに使われていましたが、有名なエピソードとしては「クレオパトラのアイシャドウ」があります。

マラカイトを粉末にし、油で練ったものを用いたと言われています。

マラカイトを顔料として用いたのには、その美しい色合いだけでなく、エジプトの女王として必要な洞察力や確実な判断力の助けという意味もあったかもしれません。

しかしこのエピソードについては、マラカイトの刺激性が高いために疑問視する声もあります。

肌につけばかぶれやすく、目に入ればかなりの刺激があるようです。

しかし、クールで鮮やかなグリーンのマラカイトがクレオパトラの高貴なイメージと繋がりを持つことは何となく頷ける気もします。

現代では、国際サッカー大会の「FIFAワールドカップ」の優勝トロフィーの土台に使用されています。

マラカイトを使用した理由は定かではありませんが、純金のトロフィー部分にマラカイトの鮮やかなグリーンが映えるのは間違いありません。

今でもその美しさは世界的に評価され、愛されていると言って過言ではないでしょう。

マラカイトの浄化方法

マカライトは水に溶けやすい性質を持っているため、流水での浄化は適していません。

塩も変質のおそれがあります。紫外線にやや弱いため、日光浴も避けた方が無難でしょう。

月光浴、水晶クラスターにのせる、セージやお香で燻す、音による浄化がおすすめです。

使用後は布でやさしく汚れをふき取るようにしてください。また、脆いストーンのため、取り扱いには十分気をつけて衝撃などを与えないようにしましょう。

マラカイトと相性の良い組み合わせ

パワーストーンの組み合わせ 効果
マラカイト+カイヤナイト 自分自身とその未来をはっきりと見据える強力な組み合わせ。大きな迷いの渦中にある人に最適。
マラカイト+ムーンストーン 心身の深いリラックスを促す。自律神経にも働きかけ、ホルモンバランスと精神的な不調の双方に作用する。
マラカイト+ハウライト ストレスを緩和することに特化した組み合わせ。浄化と緊張をほぐす効果に優れ、ヒーリングと新しい発想をもたらす。
マラカイト+スモーキークォーツ 地に足の着いた、安定した状態に導く。明るい希望の光が柔らかく差し込むような癒しの組み合わせ。
マラカイト+アイアゲート(天眼石) 魔除けに特化したお守りとして強い効果を発揮。邪気を遠ざけ、穏やかな状態に保つ。

 

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