
バリエーション豊かなカラーと美しい縞模様が特徴のアゲート(めのう)は、その成り立ちから「周囲との結びつきを強める」和合の力を持っています。
そのほかにも色合いによってオーラの特性が大きく変わるため、目的に沿ったものを見つけやすいパワーストーンとも言えます。
アゲートについて、関連する運気や効果、言い伝え、適した浄化方法までまとめてお届けします。
アゲート(めのう)(agate)とは
アゲート(めのう)は、微小な石英が集まってできたパワーストーンです。
豊富なカラーと縞模様が特徴的で、色によってアイアゲート(天眼石)やオニキスなど多くの異称を持ちます。
アゲート全般に共通するエネルギー的な特性としては、その構造から「人との結びつきやまとまりを強くする」といった性質が強く出ています。
ただ、持っているカラーによってもオーラの傾向は異なり、魔除けの力に特化したものや深い癒しの力に秀でたものなど様々です。
また、古来より大地と結びついた石であるともされ、長寿や豊作といった現実的な願いを込めるお守りとしても用いられました。
加工が容易であるため装飾品の材料としても好まれたほか、古代エジプトやギリシャでは治療のための薬としても重宝されたそうです。
和名の「めのう」は「瑪瑙」と書き、外見が馬の脳に似ていることから名づけられました。
英名の「アゲート」はギリシャ語の「achates」に由来し、イタリアはシチリア島のアカーテ川から産出していたためこの名となりました。
アゲート(めのう)の特徴
まず、アゲートの一番の特徴としてはその縞模様が挙げられます。
球状のストーンに真っ直ぐ縞模様が入っていると、まるで瞳のように見えます。アゲートの一種であるアイアゲート(天眼石)はこの見た目から名づけられたものです。
瞳のような模様の石はいずれも魔除けの力が強いとされ、アゲートもその例外ではありません。アイアゲートは強力なお守りの石として有名です。
バリエーション豊かなカラーもアゲートの大きな特徴です。グリーンや淡いブルー、ミルキーホワイト、オレンジ、ブラックなど、多種多様な色を持ちます。
アゲートは微細な石英の集合体のため、内部には無数の目に見えない隙間・穴が空いています。
このことから染色が非常に容易で、市場に流通しているものにも人工的な発色を促されたものが多くあります。
人工的な着色によって石の持つエネルギーが強まるか弱まるかは場合によりますが、アゲートは発色が良くなればそのエネルギーも比例して強まる代表的なストーンとされています。
鉱物学で見るアゲート(めのう)
アゲートは微小な石英やオパール、玉髄が沈殿・集合してできた鉱物の変種です。
結晶系は六方晶系(潜晶質)、主成分はSiO2(二酸化ケイ素)で比重は約2.6、モース硬度は6.5~7と標準的な加工にも耐えうる硬さを持ちます。
組成や構造がほとんど「カルセドニー」と同じで、その違いは模様の有無によります。
模様がなく色が均一に出ているものはカルセドニー、縞模様の浮かんでいるものがアゲートです。
岩の空洞や割れ目に沁み込んだ地下水から生成され、内部には極小の穴が無数に空いています。
この穴があるため染料を沁み込ませやすく、人工的な着色は非常に容易です。
ストーンデータ
パワーストーンの名前 | アゲート(めのう)(agate) |
和名 | 瑪瑙(めのう) |
運気 | 対人関係運、仕事運、恋愛運、家庭円満、健康運、ヒーリング・リラックス、魔除け |
意味・宝石言葉 | 勇気、調和、長寿、健康、真実 |
誕生石 | 1月2日、10月16日 |
色 | 白色、灰色、褐色、乳白色、赤色、オレンジ、黄色、青色、緑色、青色、黒色 |
原産地 | ギリシャ、ウルグアイ、ブラジル、インド、メキシコ、アフリカ |
こんな方におすすめ
アゲートは人間関係の結びつきを強めるため、対人関係でトラブルを抱えている人にうってつけのパワーストーンです。
特に複数人で物事を進めているときに最適と言えます。
この性質はビジネスシーンでも効果を発揮するため、やはり複数人で進行しているプロジェクトをまとめたい時などには強力なサポーターとなります。
深いリラックス効果も、まとめ役をこなす人のストレスを和らげてくれるでしょう。
精神を落ち着け、穏やかなコミュニケーションを促すため、率先して成功へ引っ張っていくというよりも全体をうまく整えて形にするようなイメージです。
また、恋愛においても和合を強めるオーラが良い方向にはたらきかけます。大切な人との絆を深め、関係を穏やかで円満なものにするために有効です。
特にサードオニキスは、アゲートの中でも恋人同士や夫婦仲を幸福なものに保つ力が強いとされています。
心身のバランスを整え、精神を安定させる柔らかい波動を持っています。
淡い空色が特徴的なブルーレースアゲートはリラックス効果に秀でており、トラウマや底の見えない悲しみもやさしく癒してくれるでしょう。
ゆったりと落ち着いて心を鎮めたい人にぴったりです。
アイアゲートやオニキスは魔除けの力に優れたアゲートで、対人関係において向けられた悪意や害意をシャットアウトします。
調和が見込めない相手とトラブルを抱えている場合は、これらのアゲートが有効です。
アゲート(めのう)の持つ効果・意味
アゲートの持つ効果や意味、エネルギーの特性についてまとめて解説します。ここでもう一度確認しましょう。
人との結びつきを強め、調和を促す
微細な石英の結晶であるという構造から「周囲との結びつきを強める」和合の力が非常に大きいパワーストーンです。
複数人の意見をまとめる必要があるときや、周囲との関係がぎこちないと感じるときにはアゲートをお守りにすると良いでしょう。
この効果はどのアゲートにも共通していますが、他の特性はカラーによって大きく異なるため、目的に沿ったアゲートを選ぶことをおすすめします。
心身のバランスを整え、精神に癒しをもたらす
アゲートは全体的にリラックス効果に優れたオーラを持っています。
大地との繋がりが強く、エネルギーの循環を良好にするグラウンディングを促す効果もあります。
上手くまとまらない考えや気持ちを優しく包み込み収束させることでストレスを和らげ、持ち主を穏やかな状態に導きます。
健康長寿のお守りとして古くから用いられていたこともあり、健康運の増進にはたらきかけます。
ブルーレースアゲートとモスアゲートは、特にこのヒーリング効果が優れているとされています。
一部のアゲートは魔除けの効果にも優れている
瞳のような模様のアイアゲート(天眼石)や、漆黒のカラーがシックに輝くオニキスは魔除けとしても素晴らしい力を発揮します。
現在流通しているオニキスは人工的な着色などによってアゲート特有の縞模様のないことがほとんどですが、強力な守護のオーラは変わりません。
対人関係においては、穏便な解決よりも悪意のシャットアウト、悪縁そのものを遠ざけることによって持ち主の平穏を守るストーンと言えます。
アゲート(めのう)の歴史・言い伝え
国内外を問わず豊穣、長寿など現実的な願いを込められたお守りや祭祀に用いられる道具として親しまれてきました。
中でも古代エジプトやギリシャにおいては治療薬としても用いられ、広く重宝されてきたことがわかります。
名前の由来はイタリア・シチリア島にあるアカーテ川、ギリシャ語の「achates」です。和名の「瑪瑙」は馬の脳に似ていることから名づけられました。
硬度が高いため装飾品への加工も容易く、古代ギリシャに技術が発達し多く生み出された「カメオ」がその代表と言われています。
アゲート(めのう)の浄化方法
アゲートは紫外線に弱く、退色のおそれがあります。日光浴は適していません。また、内部に微小な穴や隙間が多くあるため、流水や塩もおすすめしません。
特に人工的な着色を施されたものは色の落ちてしまう可能性があります。
水晶クラスターにのせる、セージやお香で燻す、月光浴、音による浄化が適しています。
使用後は清潔な布で丁寧に汚れをふき取るようにしましょう。
アゲート(めのう)と相性の良い組み合わせ
パワーストーンの組み合わせ | 効果 |
アゲート+アパタイト | マイナスのエネルギーを吸収し、循環力を高める。心身の健康増進に有効。 |
アゲート+カーネリアン | 血行の改善を促し、身体の不調を癒す組み合わせ。身体を温める効果がある。 |
アゲート+クンツァイト | 良好な人間関係を築きたい時に最適の組み合わせ。不安を解消し、穏やかな絆を育む。 |
アゲート+アゼツライト | 目標に向かって安定した歩みをもたらす。現実的な願いの成就を促す。 |
アゲート+マラカイト | 魔除けの力を高める組み合わせ。心身を落ち着けつつ、邪気を払って静穏な環境へ導く。 |