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アンデシン(Andesine)

美しい赤色の石は、見ているだけでも心に活力をもたらしてくれるものです。アンデシンは色合いだけでなく、効果や関連する運気もエネルギーに満ち溢れています。

喩えるならば蛹から蝶が羽ばたくように、悩みを持つ人や変化を望む人に鮮やかな活路を与えてくれます。

エネルギーの代謝を促すことからアンチエイジングにも効果があるとされているアンデシンについて、基本データを踏まえつつ、言い伝えや歴史、効果、好適の浄化方法をご紹介します。

アンデシン(Andesine)とは

アンデシンの特徴

アンデシンは「変化と調和」という2つのエネルギーを併せ持ち、持ち主に新たな境地を見せてくれます。慌ただしく前へと進ませるような変化ではなく、着実に、かつ安定した変質をもたらします。イメージとしては蝶の羽化が近いと言えます。

また、エネルギーの代謝を高めてくれるため、不要なマイナスのオーラのデトックスにも優れています。深く静かな癒しではなく、活発なタイプのヒーリング効果を持っています。

この効果によって心身の不要なエネルギーが清められ、美しく輝く魂へと導くため、アンチエイジングに効果があるとされています。また、古来より心身を頑強にし、スタミナを与えるお守りとして重宝されてきました。

2つの異なるエネルギーを同時に内包するアンデシンは、持ち主の自己矛盾を解消する力があるとされています。

自分の中の矛盾した想いを「調和」して受け入れさせ、新たな道や選択肢へ「変化」を促します。己の内側だけでなく、環境の変化に馴染みたい時にも力を発揮するでしょう。

スピリチュアルな領域においても非常に強い力を持っていて、ご先祖様や守護霊との結びつきを保護し、強めます。この力は強力な魔除けとしても機能し、悪縁と出会うのを阻止するはたらきを見せます。

一方でこの霊的なエネルギーの強さからあまり相性の良い石がなく、同じ長石グループとの組み合わせが比較的好相性、といった程度にとどまっています。

逆に、他の石のエネルギーを妨げるような攻撃性も持っていません。水晶を用いると、ある程度個性を中和することができます。

鉱物学で見るアンデシン

アンデシンは、宝石類の中でも貴重な美しい赤色~赤褐色が特徴的なパワーストーンです。他にも淡黄色や緑色、白色、灰色、光の角度によって色を変えるカラーチェンジタイプのものもあります。

赤色~赤褐色は主にチベット産で、アンデシンの中でも希少価値の高いものです。チベット産の良質なレッドアンデシンは、光にかざすと石の内部にうっすらと緑色のシラーが揺らぎます。別名「チベットナイト」とも呼ばれ、非常に神秘的な輝きを持つ石です。

次いで緑色が高い人気を誇っています。チベット以外ではモンゴルが主な産地ですが、そちらで採れるアンデシンはほぼ淡黄色です。

緑色のシラーを含むこれらの色は、石に含まれる銅や赤鉄鉱に由来するものです。銅は加熱によって酸化銅被膜が形成・成長し、色が変化します。そのため、淡黄色のアンデシンを拡散加熱処理して人工的に赤色にしたものも時折見られます。

チベット産の天然の赤いアンデシンは大変希少なため、中々市場へ出ません。出たとしても高価であることが大半です。

こういった事情から、稀に加熱によって赤色に変化させたモンゴル産のアンデシンがチベット産と称して安価に売られていることがあります。

どちらもアンデシンであることには変わりないのですが、どうしてもチベット産が欲しいという方は、人工的に染色されたものに注意してください。

アンデシンは長石グループの一種で、同じグループにはムーンストーン(月長石)やオリゴクレース(灰曹長石)、ラブラドライト(曹灰長石)が属します。

オリゴクレースとラブラドライトの光学的変種が、ムーンストーンと対になるサンストーン(日長石)です。

オリゴクレースとラブラドライト、そしてアンデシンを形成する元素は同じですが、比率によってどの石であるかが区別されます。アンデシンはちょうどほぼ中間の比率でもって形成されるため、中性長石の和名を持ちます。

ストーンデータ

パワーストーンの名前 アンデシン(Andesine
和名 中性長石(ちゅうせいちょうせき)
運気 健康運、美容運、恋愛運、仕事運、対人関係運、魔除け
意味・宝石言葉 変化と調和、直感、自己矛盾の解決、インスピレーション、適応
誕生石 10月
赤色、赤褐色、淡黄色、緑色、白色、灰色
原産地 チベット、モンゴル

こんな方におすすめ

自分の中に矛盾した想いを抱え、葛藤している人にはうってつけのパワーストーンです。矛盾する気持ちの片方をかき消してしまうのではなく、どちらも受け入れて調和し、新たな可能性を見せてくれるイメージです。

新しい環境に早く馴染みたい、生活の変化が予期されていて不安、と感じている人のお守りとしても適しています。緊張からの解放も促してくれるため、適応しつつ自分らしさを失わずにいられるでしょう。

自身の内側に淀んだエネルギーや雑念、ノイズが溜まっていると感じている人は、このパワーストーンの心身における代謝アップの恩恵を強く受けられます。エネルギーの循環、いわば心のターンオーバーを促すのです。

心にも身体にも疲労を感じているのなら、アンデシンのデトックス促進は良い転換点となるでしょう。血行を良くする効果もあるとされ、高血圧の改善などにもおすすめです。

また非常にスピリチュアルなオーラも強く、魔除け・厄除けにも大きな力を発揮します。特にご先祖様や守護存在など、自身と元々繋がりを持っている古き存在との縁を保護し、強めるパワーに秀でています。

自分自身を活発・頑強にしつつ、外部からの悪意を跳ねのけたい人はアンデシンを用いると良いでしょう。

アンデシンの持つ効果・意味

変化と調和が特に強い効果です。代謝を促進しながらも常にエネルギーが安定して動き続けるため、心身をいつも新鮮で清潔な状態に保てます。

バランスよく適応する力に長けているため、危うさを伴った推進力ではありません。一気に物事を進めるよりも、着実な変質・変容を求めるときに好適します。

チャネリング(高次の存在との交信)を助けるため、霊的な守護をもサポートします。周囲の悪意や害意、不運を遠ざける力も持っています。

アンデシンの歴史・言い伝え

初めて正式に発見され、商業的産地となったのは2002年頃のコンゴ民主共和国とされていますが、元来はチベットのラサ近郊で産出されたと言われています。現在の主要商業的産地は同様にラサ近郊、そしてモンゴルです。

チベットにおいては古くから聖なる石、「聖石」として崇められ、聖職者が祭祀などにも用いる神聖なものでした。「チベットナイト」の異名があるのもその歴史に由来します。また、サンストーンと類似していることから「チベットサンストーン」の別名もあります。

また、丈夫な心身をもたらす健康のお守りとしても信じられてきました。

アンデシンの浄化方法

内包物である銅は熱によって変色してしまうため、日光浴には適していません。元々赤褐色は太陽光で退色する特徴を持っています。また、長時間の流水によっても退色や変質のおそれがあります。

月光浴、セージやお香で燻す、水晶クラスターに乗せる、音波を用いるなどの方法は特に相性が良いので、このうちのいずれかを選びましょう。塩でも可能ですが、上述したものほど相性が良いわけではありません。

アンデシンと相性の良い組み合わせ

パワーストーンの組み合わせ 効果
アンデシン+ラブラドライト スピリチュアルなエネルギーを高める組み合わせ。飛躍的なインスピレーションをもたらす。
アンデシン+サンストーン 温かい活力を与え、それを循環させることでプラスのエネルギーで常に満たされる。
アンデシン+水晶+ラブラドライト エネルギーが強すぎるときには水晶を挟んでワンクッション。中和され穏やかになる。
アンデシン+ムーンストーン 血行を良くすることで健康へ導く。女性の不調に特に力を発揮する。
アンデシン+カーネリアン 生命力のシンボルであるカーネリアンもエネルギーの循環を改善する。エネルギッシュな目標達成や願望成就へ。
アンデシン+エンジェルシリカ 水晶の成分が浸透したエンジェルシリカは強い癒しと恐怖を払う効果がある。リラックスを伴った心身の浄化におすすめ。
アンデシン+オレンジガーネット(ヘソナイト) エネルギーの循環力や血液の流れを改善し、物事を前進させる。より強い推進力として好適。

 

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