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アポフィライト(apophyllite)

アポフィライトは鉱物学的に特殊な性質と様々なカラーを持ち、エネルギー面では強い浄化とインスピレーションの力を秘めたパワーストーンです。

加工には不向きながらも、どこか可愛らしさと美しさの同居した独特の輝きは今もなお人気が高く、多くの人に愛されています。

アポフィライトについて、運気や言い伝え、適した浄化方法までまとめてお届けします。

アポフィライト(apophyllite)とは

アポフィライトは、和名で魚岩石と呼ばれる鉱物の一種です。

氷砂糖のように不透明で柔らかな輝きはどこか可愛らしく、淡いカラーバリエーションも相まって高い人気を誇っています。

グリーンカラーのものは特に好まれ、高価で取引されています。

和名の由来は欧米で親しまれている愛称「フィッシュストーン」を和訳したもので、この愛称は輝きが魚の目の光り方に似ているためです。

一方でアポフィライトの名前はギリシャ語の「apo(離れる)」「phyllon(葉っぱ)」から名づけられたもので、これはアポフィライトが熱すると葉っぱのように簡単に剥がれる(割れる)特性を持っているためです。

精神的な安定や瞑想の助け、未来への導きといった効果の他に、肉体的な疲労、ストレス、特に目の疲労にはよく効果を示すとされています。

浄化力が強く、持ち主だけでなく置かれた空間そのものにまではたらきかけると言われるほどです。

アポフィライトの特徴

アポフィライトの特徴としては、まず多彩なカラーと、熱や一方向からの衝撃に弱いことが挙げられます。

熱すると葉っぱのように容易く剥がれてしまう特性を持っています。

また、一方向に完全な劈開性を持っているため、特定の方向から衝撃を加えるとすぐに割れてしまいます。取り扱いには注意が必要です。

構成の成分によって大きく3つに分類され、フルオ・アポフィライト、ハイドロキシ・アポフィライト、ナトロ・アポフィライトがそれにあたります。

出回っているものの多くはフルオ・アポフィライトで、魚岩石と呼ぶときも特に断りがなければフルオ・アポフィライトを指します。

エネルギー的特徴としては、強力な浄化力が最も大きいものでしょう。空間にまで作用する浄化の力は並大抵のものではなく、淀みをすっきりと除去し全体をクリアにします。

精神的な安定や瞑想のサポートもこなし、持ち主にインスピレーションを与えてより良い選択へと導くオーラに満ちています。

肉体面では、目の疲労を癒す力が高いとされています。

鉱物学で見るアポフィライト

フッ素魚岩石のフルオ・アポフィライト、水酸魚岩石のハイドロキシ・アポフィライト、ソーダ魚岩石のナトロ・アポフィライトの3つに分かれています。

この成分上の分類は、肉眼ではまず見分けられません。このうちナトロ・アポフィライトだけが斜方晶系で、残り2つは正方晶系です。

魚岩石と呼ばれるときはほとんどがフルオ・アポフィライトを指します。

化学組成はKCa4[(F,OH)│Si8O20]・8H2O、比重は2.30~2.50、モース硬度は4.5~5と元々高くありません。

加えて一方向に完全な劈開性を持っているため、特定の方向から衝撃を与えると簡単に割れてしまいます。

光沢はガラス光沢~真珠光沢で、やや不透明な輝きは名前の由来となった魚の目はもちろん、氷砂糖のようにも見えます。

加熱すると葉片状に割れる特性を持っています。

ストーンデータ

パワーストーンの名前 アポフィライト(apophyllite
和名 魚岩石(ぎょがんせき)
運気 ヒーリング・リラックス、健康運、魔除け・厄除け、仕事運、対人関係運
意味・宝石言葉 魂の浄化(昇華)、霊的な力、インスピレーション、エネルギーの循環促進、進むべき道を示す
誕生石 5月16日、611日、10
無色透明、白色灰色、淡黄色、緑色、ピンクなど
原産地 インド、南アフリカ共和国、イギリス、アメリカ、ブタジル

 

こんな方におすすめ

アポフィライトは空間ごと綺麗にしてしまうほど強力な浄化作用を持っているので、心身に淀みやノイズの蓄積を感じている人におすすめです。

ビジネスのプロジェクトなどで議論を交わし、多くの人の感情や、時には嫌な雰囲気の漂う場所などに持ち込んだり置いておいたりすると、沈殿したネガティブなエネルギーを洗い流してくれます。

持ち主の感性や直感力、洞察力を高めるため、インスピレーションを得たい人にも力を発揮します。クリエイティブな職業の人や、芸術を志す人にもぴったりでしょう。

浄化力に加えて情緒の安定も促すため、癒しやリラックスを求めている人にもうってつけです。清潔な空間の中で、ゆっくり自らの心と向き合うことができます。

あらゆるしがらみから自己を解放し、持ち主を高次の精神へと成長させる霊性もあるとされています。

周囲の環境やトラブルに囚われ、自らのありたい姿を見失ってしまっている人をスマートに導きます。

目の疲労に悩む人にも効果を示すと言われています。

日頃からパソコンの画面などを見つめ、慢性的な疲労を感じている人がじっくりと休んで心身を癒したい時に助けとなってくれるでしょう。

アポフィライトの持つ効果・意味

ここでは、アポフィライトの持つ効果や意味について改めて解説します。もう一度確認してみましょう。

強い浄化作用によって心身や空間をクリアにする

アポフィライトの持つ効果で最も大きいものは、強力な浄化のパワーです。

持ち主だけでなく、空間の曇りや淀みまですっきりとリセットしてクリアなものへと促します。

精神的なノイズを取り除くことで気持ちが静まり、ゆっくりと自己を見つめ直すことができます。

感性を鋭くし、洞察力を高める

インスピレーションをもたらすとされているため、クリエイティブな仕事などに大きな効果を発揮します。

持ち主に冷静で正確な判断力と集中力を与え、精神的な成長と解放を促すため、心身をクリーンにする効果と相まって「自分自身の本質や目的への最適解」を見つける手助けとなるでしょう。

細胞の活性化と目の疲労回復を促す

身体においてもノイズを取り除く浄化作用がはたらき、細胞が活性化し新しいものへと生まれ変わりやすくなるとされています。

また、眼精疲労に効果があると言われています。持ち主の感情を落ち着け、じっくりと休息をとりやすくすることが一因と考えられます。

アポフィライトの歴史・言い伝え

昔から「魚の目」という愛称で親しまれていたアポフィライトですが、アポフィライトという名前自体は見た目ではなく特性から名づけられています。

ギリシャ語の「apo(離れる)」「phyllon(葉っぱ)」がその由来ですが、熱すると葉っぱが剥がれるように容易に割れてしまう様を表したものです。

その硬度の低さから加工は難しいストーンですが、その愛称からも魚と同様に身近な石として親しまれていたことが窺えます。

アポフィライトの浄化方法

熱に弱いため、日光浴には適していません。また、流水や塩も変質・退色のおそれがあります。

月光浴、セージやお香で燻す、水晶クラスターにのせる、音による浄化が適しています。衝撃に弱いため、普段の取り扱いにも十分な注意が必要です。

アポフィライトと相性の良い組み合わせ

パワーストーンの組み合わせ 効果
アポフィライト+タイガーアイ 金運上昇に効果的な組み合わせ。アポフィライトの正しい選択を助ける力で、事業の立ち上げにも有効。
アポフィライト+オニキス 浄化と魔除けの力を両立したお守りに最適。オニキスのマイナスエネルギーをシャットアウトする力を得て、より清浄な状態に導く。
アポフィライト+クリスタル(本水晶) 浄化力を大きく高める組み合わせ。さざれ水晶の上に置くと、互いに上手く作用するため定期的な浄化いらず。
アポフィライト+クンツァイト クリアになった心身に愛を満たす。感情を落ち着け、自他を愛することができるようになる。
アポフィライト+シトリン 浄化された心身に、良いエネルギーを循環させる組み合わせ。明るく前向きに未来や自分と向き合わせる。

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