pickup
カルサイト(Calcite)

カルサイトにはピンク、オレンジ、イエロー、ブルー、グリーン、ゴールド、特に希少な無色透明など非常に多くのカラーを持つパワーストーンです。

カラーによって持っているエネルギーも異なり、一口にカルサイトと言っても目的に合わせて選ぶ必要があるでしょう。

どの色も共通して非常にオーラの周波数が高く、持ち主の精神をより高次のものへと導くスピリチュアルな側面が強いパワーストーンです。

メンタルの浄化にも大変高い効果を発揮し、表面的な変化ではなく本質からの改善や問題の解決を促し、ひいては人生の充足感を根底から高めることに繋げるパワーを持っています。

ただし特殊な性質と構造を持っているため、取り扱いにはやや注意が必要です。浄化や保管、使用の注意点も含め、カルサイトについて一挙にお届けします。

カルサイト(Calcite)とは

名前の由来は、石灰を意味するラテン語の「Calx(複数形はCalxes)」とされています。語形変化のひとつに、日本でもしばしば耳にする「Calcium」カルシウムもあります。

その由来の通り、石灰(炭酸カルシウム)を主成分としているため、水にあまり強くありません。水道水のような中性の水に長くさらしても溶けることはありませんが、表面が濁り輝きも失われてしまいます。

また、水中の酸性が高まると溶けてしまいます。塩酸のような強い酸性のものに浸ることは滅多にないかと思われますが、酸性雨などに晒されるとくすむだけにはとどまらず、表面が解けてしまうおそれがあります。

構造の特徴として、強い「劈開(へきかい)」という性質を持ちます。

これは鉱物の中に存在する結合力の弱い結晶面に沿って割れやすいというもので、この性質によってカルサイトはどんなに細かく割れても完全な菱型(平行四辺形)の立方体になります。

完全な劈開が起こりやすいカルサイトは衝撃に弱く、現代においても加工が大変困難なパワーストーンです。その脆さから、ジュエリーとしてはほぼ用いられません。

輸送中にも傷ついてしまうほど衝撃に弱いため、取り扱いには十分な注意が必要です。

また、光の複屈折率が高く、無色透明の良質なカルサイトは写真撮影の時などに用いられる偏光フィルターとしても重宝されました。

この複屈折による偏光の性質があるため、カルサイトを通して見ると光が2つに分かれ、下の文字が二重に見えるなどの現象が確認できます。

古く船旅をしていたバイキングたちは、この性質を用いて太陽の位置を測っていたと言われています。いわば羅針盤代わりの役割を持っている石でした。

光を二倍に増大させる、というような解釈によるものか、カルサイトは「複眼の思考」や「物事の繁栄」、成功や希望などの意味があると考えられてきました。

また、全カラーにおいて心身に強くはたらきかけ、根底からの浄化を促します。

特に無色透明の「オプティカルカルサイト」と呼ばれる良質で希少なものは非常に高次のオーラを持っていて、スピリチュアルな領域にも導いてくれます。

ただし、そのメッセージを受け取れるのは同じく高次の魂を持つ人だけとも言われています。

含まれる不純物によって色合いは大きく変化し、ポピュラーなものではイエロー、ゴールド、オレンジ、ピンクがあります。

ブルーやグリーンは比較的貴重な色です。石材として用いられる際は大理石と呼ばれ日本でもよく馴染みのある石です。

ストーンデータ

パワーストーンの名前 カルサイト(Calcite
和名 方解石(ほうかいせき)
運気 幸運、金運、恋愛運、対人運、健康運
意味・宝石言葉 希望、繁栄、成功
誕生石 該当なし
無色透明、イエロー、オレンジ、ピンク、ブルー、グリーンなど
原産地 ブラジル、メキシコ、中国など

こんな方におすすめ

基本的にどれも繊細な癒しの効果があり、不安定な感情を整えてリラックスさせてくれます。自分自身を見つめ直したり、他者とのコミュニケーションを円滑にしたりと穏やかさをもたらします。

取扱いに注意こそ必要ですが、入手の容易さやカラーバリエーションの豊富さ、持っているオーラが尖っていないことから、初めてパワーストーンを選ぶ人にもオススメです。

耐衝撃性の低さからか「(衝撃の起きやすい)もめ事を嫌う」と言われ、対人関係のお守りにはよく用いられてきました。

そこから更に踏み込むのであれば、悩みや期待する効果によってカラーを考える必要があります。無色透明であればスピリチュアルなエネルギーを強め、高い浄化作用が期待できます。

高次の意識へと導くはたらきがあるため、心身を落ち着けて新しい視点を得たい場合などに良いでしょう。ピンクのカルサイトは恋愛運にはたらきかけます。

愛情を育て、持ち主の魅力を高める効果や、恋人との安定した関係、家庭円満のお守りにも優れています。また、過去に受けた心の傷を癒す力も持っています。

イエローカルサイトは特に金運を高めてくれます。商売運やビジネス運などを期待する人にはイエローがオススメです。

また、オレンジカラーは創造性をもたらし、クリエイティブな発想、ひらめきへと導きます。

他のカラーと比べると比較的活発なエネルギーのため、穏やかさよりも刺激のあるコミュニケーションや社交性の向上、適切な自己主張をしたい人に向いています。

ブルーやグリーンは集中力を高め、リラックスさせてくれます。他のカラーよりも落ち着いたオーラに満ちていて、心身を休ませたい時にピッタリです。

いずれも前向きな気持ちを後押しし、満ち足りた気持ちで日々を過ごす助けとなってくれます。何かひとつのことに集中したいときにもカルサイトは良きお守りとなるでしょう。

カルサイトの持つ効果・意味

カルサイトを通してものを見ると偏光の性質から二重に見えるため、エネルギーの増大や繁栄、希望の象徴として昔から大切にされてきました。

また、この性質により「複眼の思考」、つまり物事を一方向からひとつの解釈だけで捉えないようにする広い視野をもたらし、柔軟な対応の後押しをしてくれると考えられています。

それぞれのカラーによってオーラの方向性も異なりますが、基本的には気持ちを落ち着け、平素の自分を取り戻させてくれるリラックスの石です。

対人関係もスムーズでやさしいものへと導いてくれるでしょう。さらに、集中力を高めてくれるため、冷静さと正確さの求められる仕事や研究などにもうってつけです。

カルサイトの歴史・言い伝え

無色透明の良質なカルサイトが偏光フィルターとして用いられていたほか、バイキングがコンパス代わりに太陽の位置を知る術として使っていたとされています。

同じ用途があったパワーストーンとしてはアイオライトが挙げられます。古くから石の類は道を指し示すものとして人々に信じられてきたことがわかります。

完全な劈開を見せるため、強い衝撃を与えてどのように割れるかを確かめる理科の実験などにも用いられています。色にもよりますが、それだけポピュラーで手に取りやすい石と言えるでしょう。

大きい原石で産出されることがしばしばあり、昔から彫刻用の素材や建築に用いる石材としても用いられています。

カルサイトの浄化方法

炭酸カルシウムが主成分であるため、水と塩にあまり強くありません。長時間水に晒すと表面がくすみ、輝きを失ってしまいます。

また、紫外線による退色のおそれもあります。よって、日光浴と浴水(流水)、塩による浄化は避けましょう。

水晶クラスター、セージやお香で燻す、月光浴は問題ありません。これらの中から選ぶことを推奨します。

カルサイトと相性の良い組み合わせ

パワーストーンの組み合わせ 効果
オレンジカルサイト+シトリン クリエイティブな発想と感性が必要なビジネスシーンに。金運もアップ
オレンジカルサイト+ラピスラズリ 恋愛運、リラックス、仕事運、成功運、金運と総合的に優れた組み合わせ。お守りに最適
ピンクカルサイト+ピンクカルセドニー 不透明なピンクと透明なピンクの可愛らしい組み合わせ。恋人との間に穏やかで強い絆を育む
グリーンカルサイト+アクアマリン 強いリラックス効果を持つ。心身を静かに休めたい時に
ブルーカルサイト+アメジスト 冷静さを取り戻し、物事の本質や真実を見極めて問題を解決したい時に。リラックス、恋愛運を高める効果も期待できる

 

おすすめの記事