オレンジガーネットとは、たくさんのカラーバリエーションがあるガーネットの中の一つを指します。
その名前のとおり、温かで穏やかなオレンジ色をしたパワーストーンです。レッドガーネットと同じく、1月の誕生石とされています。
オレンジガーネット(ヘソナイト)(hesonite)とは
オレンジガーネットの正式名称は「ヘソナイト」と言い、この名前を付けたのは鉱物学者のアウイ博士です。名前の由来は、ギリシア語の「より小さい」から付けられました。
また、ガーネットという言葉の語源は、その形状がざくろの粒のように見えることから、別名ざくろ石とも呼ばれています。
多くの粒が実に詰まっているざくろは、多産のシンボルとして長く愛され重宝されていました。
産出する形や色、性質から、繁栄や成功など、ポジティブなイメージが強い石です。
オレンジガーネット(ヘソナイト)の特徴
ガーネットというと、多くの方の中に赤色のイメージが浮かぶ石です。
しかし意外にも、赤の他に緑、青緑、黄色、黄緑、紫、赤紫など、たくさんのカラーバリエーションがあります。
そんな、たくさんの色があるガーネットの中でも、オレンジガーネットは朝焼けや夕日を連想させるような、彩度の高いオレンジ色をしている石です。
個体により濃淡に差がありますが、赤系というよりも、オレンジに見えるものがほとんどです。
レッドガーネットが血液などの体の器官を連想させるのに対し、オレンジガーネットはその穏やかな色から、炎がイメージできます。
鉱物学で見るオレンジガーネット(ヘソナイト)
ガーネットという石の括りは、その色ではなく、石の組織や構造で分けられます。
なので、石の中に含まれている成分の種類や量に差が出ることで、その色合いがそれぞれ変わります。
オレンジガーネットの場合は鉄とマンガンの量が多いと、この特徴的なオレンジ色になります。
冒頭でもお伝えした通り、オレンジガーネットの正式名称は「ヘソナイト」と言い、この名前を付けたのは鉱物学者のアウイ博士です。
名前の由来は、ギリシア語の「より小さい」から付けられました。
なぜこの名前を付けたのかというと、このオレンジガーネットの元になっている灰ばん石榴石の屈折率が小さいことからだと言われています。
オレンジガーネットの硬度は6.5~7.5程で、個体によりその硬度にばらつきがありますが、硬度は中ぐらいで、比較的硬めの石と言えます。
ストーンデータ
パワーストーンの名前 | オレンジガーネット(ヘソナイト)(hesonite) |
和名 | 灰ばん石榴石(はいばんざくろいし) |
運気 | 健康運、恋愛運、仕事運 |
意味・宝石言葉 | 情熱、生命力、肉体表現、自己顕示 |
誕生石 | 1月 |
色 | オレンジ、褐赤色、赤褐色 |
原産地 | スリランカ、マダガスカル、カナダなど |
こんな方におすすめ
情熱や生命力、自己顕示を象徴する石ですから、人生や仕事において成し遂げたい目標がある人におすすめです。
また、恋愛を成就させたい人にも、ふさわしい石といえます。
オレンジガーネット自体の色は、レッドガーネットに比べて穏やかな色です。
「お守りとしてガーネットを身に付けたいけれど、自身の肌の色と比べたときに、レッドガーネットのような強い赤系があまり似合わない。」
「ガーネットを身に付けたいけど、もう少し穏やかで温かな色がいい。」
上記のように思っている方には、ガーネット全般に共通する効果や運気を持ちながらも、色が穏やかなオレンジガーネットはおすすめです。
先にも書きましたが、オレンジガーネットの硬度は6.5~7.5で、固体差によりばらつきがあります。
硬度は中ぐらいなので、ぶつけたり落としたからといって、すぐに傷がついたり割れたりといった心配はそれほど必要ありません。
しかし、鉱物には一定の方向から力をかけると割れる、へき開という性質を持っている石がほとんどです。それは、オレンジガーネットも例外ではありません。
「今の自分にぴったりだから身につけたいけど、割ってしまいそう。」という心配のある方は、ネックレスやピアスなど、日常生活であまり触れない部分に付けるのがおすすめです。
オレンジガーネット(ヘソナイト)の持つ効果・意味
血液の流れをスムーズにする
こちらはレッドガーネット同様の効果です。
色合いは違いますが、その温かな色から炎を連想させる石ですから、血液の流れをよくするとされています。
月経や出産など、日常生活において血液と深い関わりのある女性には嬉しい効果ですね。
前向きになる
その温かい色合いと産出する形状、歴史から、気持ちを上向きにする効果があるとされています。
オレンジガーネットは、レッドガーネットと比べるとオレンジ系の色に見えます。血を連想させるレッドガーネットに対して、温かな炎を連想させる色です。
人間は古来より、炎に物理的にも精神的にも助けられてきました。
炎を使う事で食べ物を調理したり、日が落ちたときは火をおこすことで安心感を得たり、といった歴史があります。
そういった遺伝子レベルで刻まれた記憶にはたらきかける色合いを、この色はしているのです。
恋愛運を上げる
オレンジガーネットはその色合いから、情熱を象徴する石でもあります。
情熱を傾ける方向はいろいろありますが、かつてガーネットを贈って愛を誓ったという歴史的視点から、恋愛運を上げる効果もあります。
色合いも温かいので、持つ人の魅力をさらに上げてくれるとされています。
目的達成を助ける
以下で詳しくご紹介しますが、ガーネットは戦地に赴く兵士が持つことで、自身を奮い立たせていたという歴史があります。
これは、戦うべきは敵の他に、戦いを恐れてしまう自身の心も含まれているという考えもありました。
転じて現代人は、形は違えど、たくさんの問題と戦わなくてはなりません。自身の力を信じられないということは、いつの時代でも命取りになるものです。
そんな弱い心を打ち負かし、他者だけでなく自分自身にも勝ちたいという思いをしっかりしたものにしたいときに、オレンジガーネットは力になってくれる石です。
オレンジガーネット(ヘソナイト)の歴史・言い伝え
歴史上でも古くからパワーストーンとして人気が高かったのが、このヘソナイトです。赤やオレンジといった、血液や情熱を連想させる色から、身体との結びつきが強い石とされていました。
古代ローマやギリシアでは、戦地に赴く兵士のお守りとして、重宝された石です。
古代の医学が発達していない時代に、戦場で致命傷を負う事は、命を落としてしまうことに直結していました。
そのため、血と同じ色を持つこの石を身につけることで、持つ人の身代わりになってくれると言われていました。
また、古代ローマやギリシアでは、左手薬指は心臓へ繋がっていると考えられていました。なので、左薬指につけることで心臓を守るという意味合いもあります。
情熱や生命力を表すので、戦地に行っても必ず生きて帰ってくるという、自身を奮い立たせる意味で身につけたとされています。
また、戦地に赴く兵士が妻に、どこにいても変わらずに君を愛するという意味で贈ったとも言われている、ロマンチックな石です。
情熱を表す石でもあるので、戦争の有無に関わらず古代ローマやギリシアでは結婚指輪につける石とされ、重宝されていました。
オレンジガーネット(ヘソナイト)の浄化方法
- クラスター
- セージ
- 太陽光
- 月光
- 浴水
オレンジガーネットには、特筆するような注意点はありません。
上のすべての浄化方法が使えるので、ご自身のお好きな方法で浄化してください。
オレンジガーネット(ヘソナイト)と相性の良い組み合わせ
パワーストーンの組み合わせ | 効果 |
オレンジガーネットとレッドガーネット | 恋愛運上昇、目的達成を助ける |
オレンジガーネットとカーネリアン | 仕事運上昇、目的達成を助ける |
オレンジガーネットとラピスラズリ | 恋愛運上昇、御符として |